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今日は
七草粥の日である

年末年始で疲れた
暴飲暴食した体に
どうか優しさを
あげてほしい

そんな日だ




1月7日になると
思い出す女がいる


去年の7日の
夕方の出来事である

朝比奈は
七草粥を買い
帰宅した


エレベーターを
出て部屋に向かう廊下に
何かが落ちていた


近づくとソレは
人だったのだ



?!!


倒れ込むように
横になっている女


まだ若かった



(え!何?!
何この展開!
え、どしたらいいの?)


横を通り過ぎて
振り返り

焦る朝比奈を横に
ムクっと起き上がり
1人で何か話していた


なんだ。意識あるのか


最初みたそれは
まさに死体だった
だけに
安堵し
部屋に入った朝比奈




七草粥を
ぐつぐつ煮ながら
ふと彼女のことが
気になった朝比奈


喧嘩でもして
出されたのだろうが

まだ冬の時期である

、、、、

心配だなあ


まだいるのかな?



お腹空いてるかな?


トイレ
どうしてるんだろう?



そーっと
扉を開けて
隙間から見ると👁


女はまだ居た


なんなら泣いていた



😱うそー!



『ねえ
七草粥。食べる?』



気づいたら
口から出ちゃっていた



家に入れたは
いいけど
めちゃくちゃ
メンヘラで
いきなり包丁とかで
刺されたら
どうしようとか


お金持ってかれんかな

とか


ヤバいやつ
(十分ヤバい)
だったら
どうしようとか

入れてから
焦る朝比奈


彼女はお構いなしに
家のねこちゃんと
楽しそうに
遊んでいた


年はまだ21くらいか


キャバ嬢とホストの
飲み友達だったのが
恋仲になって
一緒に住んだはいいが
彼女の飲み歩いて
帰りが遅いことで
喧嘩になって
明けてくれないらしい


よくある話だろう

彼女はいう

飲み仲間だった頃から
生活は変わらないと。


なのに
最近飲みの
付き合い悪いし
時間が遅いとか
制限してきて
うるさいと。


よほど
男がほの字なのだろう

無理もない

初めて会った
朝比奈でさえ
そんな短いスカート
で横たわる姿に
心配になった


しかし

それで締め出すのは
本末転倒である



朝比奈じゃなかったら
やられてても
おかしくない😭


彼女は今も
元気に
しているだろうか?


あの後すぐ
引っ越したのだろう


最近はサラリーマンか
住んでいる



七草粥の
草をしっかり
残して
帰った彼女の笑った顔が
今でも忘れられない
朝比奈であった


朝比奈