image


初指名は
場内指名だった

もう6....
7年前だ


背中向けられながら
話している
団体席

今でも団体席は
苦手である

なぜか?


真っ直ぐに座る席で
両橋や真ん中が

それでそれで?!


って
前屈みになるたび

女の子に
対して
背中を向けて
話すものが
現れやすいからだ


キツかったなあ


わけわからない
会社の話
ばかりしてて

ずっと
◯◯支店の◯◯がさ!

とか


◯◯さんの
元請けって◯◯に
あるんだっけ?

お前近いやん!

とかさ



それでも
指名を取るには
まず
場内からって
思ってたから

どうしても
取りたくて


名前呼ばれたし
対して会話も
してないのに


呼ばれてるよ?

お客様にも
言われてるのに


どうしても
指名が
欲しかった朝比奈から
でた言葉


この言葉が
後に
彼と7年先も
繋がるお客様への
一歩になるなんて
思ってもなかった


だめもとで。

考えた末に
絞り出した言葉が


"お尻が重くて
動けないんです"

だった



今でも笑い話で
よく話す

県外の
お客様で



会っても1年に
一回とか?

それでも
毎年誕生日に出す
胡蝶蘭を
出してくださっている

去年は一基3万で

お花にしては
破格なのだ



15.000
or
30.000

から
選んでもらっていて

白の胡蝶蘭なら
まだお手軽なのだが

去年は
貴重な紫だったから
ほぼ
強制的に
30,000に
なっちゃったんだけど

誕生日だろ?
1番いいのに
してもらえよ!

3万を
どう使うかは
まかせるよ!
って言うから


甘えに甘えて
バラ100本に
してもらった

キャバクラに入って

女の子が
憧れるロマンチックな
100本のバラとか

そうゆーのって
彼氏が居なきゃ
一生縁のない
ことだけど

お姫様に
してもらえる
これは
この仕事ならでは
だよねって
常々思っている


知り合った頃
マルタみたいに
でかかったもんな!

今同じ事
言っても通用
しないだろ?😆

なんて懐かしさに
思いを
ふけながらも


俺はさ
嬉しいよ



これくらいで
いいかなって
自分で
限界きめて
ふんぞり
かえってる仲間を
見るのが
いやなんだ
って。


お前変わった
じゃんって。


でも大事な
ものは
そのまま
もってろよって。

何かに
つまづいたり
答えがあってるか
わからなくなるたび


最初の気持ちを
思いださせて
くれるひと。


ブランド品
持ち始めたのが
なんか悲しいけどなー

なんていう
彼の声は
明るく

いつにでも
常識や
当たり前が
変わってしまう
夜の世界の
果ての姿を
何人も
見てきているからこそ


定期的に
大丈夫か?

って
連絡くださるのだが


話すたびに

人生感が
広がり深まる
そんな大人に
出会って
物とかじゃなくて

生き様じゃないけど

背中を見てもらえて
成長を
楽しんで
もらえてる姿が
なんとも
愛しい
朝比奈であった


後で呼ぶから
とりあえず行けよ

って
連絡交換
だけして
立った後ろ姿が

よっぽど
小さかったのだろうか


待機所に
座った瞬間

携帯が鳴った



"早く戻っておいで"


これが朝比奈の
初指名
エピソードである


胸キュンだよぉぉお

どっちが
お客様か
わからなかった笑




朝比奈